ピットの好物はほるもんです in メタボ研究室

本ブログは製薬会社の研究者である筆者が【研究者としてよりよく生きていくための日々の学び】を綴る日記です。世界中の人々の健康に貢献するため、働きたいと考えています。現在、筋骨格系疾患に対応する薬の基礎研究を進行中。人生一度きり、太く、ユニークに生きたいと考えています。

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Cre-loxP system 

遺伝子をノックアウトする手技に一つ。遺伝子の欠損を、特定の組織や器官において、特定の時間に行う。Cre蛋白質がloxP遺伝子配列を認識し、その部分で相同組換えを起こすことを利用したもの。通常のノックアウトでは、胎生期に致死になり生まれてこない場合や、胎生の時期と成体の一部組織で機能する遺伝子の成体での機能、いくつかの組織で発現している遺伝子の特定組織での機能などの解析にその威力を発揮する。例えば、成体に育ったマウスの脳において、ある遺伝子をノックアウトした場合の影響を正確に把握できる。
Cre-loxPを使ったマウスでのノックアウト実験の手順は次のようになっている。まず、ノックアウトしたい遺伝子の両端にloxP遺伝子を組み込んだベクターを作製し、マウスに導入してloxP導入マウスを作製する。別に、Cre蛋白質遺伝子を遺伝子プロモーターに連結導入し、Cre発現トランスジェニックマウスを作っておき、交配させる。得られた子マウスでは、Cre蛋白質が組織・時期特異的に発現するので、その組織ではある時期以降、狙った遺伝子が欠損し、その遺伝子がコードする蛋白質が作られなくなる。
(日経バイオ最新用語辞典第5版pp246-247)

抄読会でCre-loxPシステムが出てきたので、メモしておきました。



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[ 2008/08/09 17:02 ] 研究 | TB(0) | CM(0)

8/9/08 抄読会 

Zhirong Yin et al.

Pituitary-Specific Knockout of the Carney Complex Gene Prkar1a Leads to Pituitary Tumorigenesis.
( Mol Endocrinol. 2008 Feb;22 (2) :380-7. Epub 2007 Nov 1)


Carney complex (CNC) is an inherited neoplasia syndrome characterized by spotty skin pigmentation, myxomas, endocrine tumors, and schwannomas. Among the endocrine tumors that comprise the syndrome, GH-producing pituitary tumors are seen in approximately 10% of patients, although biochemical abnormalities of the GH axis are much more common. To explore the role of loss of the CNC gene PRKAR1A on pituitary tumorigenesis, we produced a tissue-specific knockout (KO) of this gene in the mouse. For these studies, we generated a mouse line expressing the cre recombinase in pituitary cells using the rat GHRH receptor promoter. These mice were then crossed with Prkar1a conditional null animals to produce tissue-specific KOs. Although prolactinomas were observed in KO and control mice, the KO mice exhibited a significantly increased frequency of pituitary tumors compared with wild-type or conventional Prkar1a(+/-) mice. Characterization of the tumors demonstrated they were composed of cells of the Pit1 lineage that stained for GH, prolactin, and TSH. At the biochemical level, levels of GH in the serum of KO animals were markedly elevated compared with controls, regardless of the presence of a frank tumor. These data indicate that complete loss of Prkar1a is sufficient to allow the formation of pituitary tumors and abnormalities of the GH axis, in close analogy to human patients with CNC.

(内容)
・Carney Complex症候群におけるGH産生下垂体腺腫について
・Carney Complex遺伝子Prkar1a役割を明らかにすることが目的
・Cre-loxPシステムにより下垂体特異的Prkar1aKOマウスを作製した
・Prkar1aKOマウスはwild-typeに比べ、有意に下垂体腫瘍を発症する
・Prkar1aKOマウスGHレベルが高い
・Prkar1a欠損は下垂体腫瘍形成とGH分泌異常起こす可能性が示唆された



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[ 2008/08/09 14:47 ] 論文 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

山本 大輔

Author:山本 大輔
製薬会社 研究者
保健学博士

1981年長崎県生まれ
2005年臨床検査技師免許取得
2010年神戸大学 博士課程修了
2010年4月より現職

学生時代は下垂体前葉ホルモンの分泌機構や関連因子および栄養素の生体に及ぼす作用について研究していました。現在は内分泌代謝学の視点を基に、抗加齢学の観点から筋骨格系疾患に対応する薬の研究を行っています。

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